私たちの新しい取り組み

産学連携_共同研究について

  • 最終更新日:2019年09月26日

弊社では2017年より、立命館大学総合心理学部サトウ教授と「キャンディセラム(海藻ゲルカプセル)の有無が選好及び記憶に与える影響」をテーマに共同研究を行っています。

 

今回)2回目の研究を終えて、サトウ教授、弊社代表の岡村、マーケティング部長・堤による鼎談の機会を設けました。共同研究の協力者である学生さんも同席してくれました。

1年目の研究では化粧経験によってキャンディセラムの選好が変わるとの仮説の検証に見通しが立ち、2年目で、もっと掘り下げてみたところ、新たな傾向のデータが出るなど、非常に興味深い結果が出ています。今回参加してくれた学生は2年目の研究に参加してくれた方です。

化粧品販売の営業現場では、テクノロジー面からのエビデンスのみならず心理面のエビデンスを求められる事が多々あるのですが、スキンケア領域に於いて心理面からのデータに基づく考察ができる、というのは、大変な強みになると感じています。

 

以下、鼎談の模様です。

 

弊社代表岡村(以下O):(コスメテインメント商材にカプセル配合ローションがあるのですが)カプセル配合の化粧品が、心に働きかけるかを検証された実験となりました。

いかがでしたか?

 

サトウ教授(以下S):茨木立命館DAYというイベントに来られた方に参加していただきました。親子で来られている方も多いので、女性の異年齢のデータを一度に取れることは、たまたまとはいえ、いいきっかけになりました。もちろん、総合心理学部がどのようなことをしているのかも、共同研究の実演を通して分かっていただけました。

 

弊社マーケティング部長堤(以下T):使用感に関しても、漠然としたものは感じていましたが、データ化出来ることで、説得力が付きました。

 

O:(化粧品にカプセルが)入っているというのは、分かりやすく、「効くんじゃないか」と思ってお使いいただけるのだと分かりました。「効く」思って 使ったら、効果を体感しやすくなることを明確にしていければ面白いです。

※注 「効く」とは、医薬部外品の効能効果範疇の事を意味します。

 

S: 今、社長がおっしゃったことは 、次の段階ですね。私たちは心理の専門家なので、効能効果のようなことは分からないですが、現場の感覚を心理の側面から数値化できたことは価値があると感じてます。今回、若い人たちは(カプセル商材についての)説明がないと異物感を持つことが分かりましたが、ある種の不信感を持つ人たちについて掘り下げて分析しても面白いかもしれませんね。

 

O:大手(化粧品会社)はテクノロジー(技術)から攻めているが、(弊社は)心理的なことで説明できるなら、積極的に取り入れていきたいと思っています。化粧の心理的効果について、メイクをすると、お年寄りの元気が出るという結果は有名ですね。

 

T:次に記憶の実験についても感想を伺いたいと思います。

 

S:不思議な現象が出ました。

データを見ると、化粧品の中にカプセルがあると、物質名が覚えやすくはなっているんですね。大げさに言うと、新しい記憶の考え方が生まれるかもしれない予感もあります。

半分冗談として聞いて欲しいのですが、(テストの時など)覚えるのが大変な時に、“海藻ゲル記憶法”なんかが出来て記憶が促進されたら、面白いかもしれませんね。

こうした考えは、心理学の中からは出てきにくいです。現場の皆さんが感じてる現象を、どうすれば再現できるのか、そこに工夫を凝らせたのが良かったのではないかと思います。

 

O:裏付けがあると、営業はやりやすいです。

 

S:いずれ学会発表や論文化もしたいですね。今年で2年目ですが、今の3年生も関心をもっている学生がいて、私のゼミの柱になりつつあります。産学連携に魅力を感じて、ゼミを選んでくれる子がいるので、実験を少しずつ精緻化しながら、続けていければと、思っています。

 

T:一つの形になれば、フレグランスジャーナルなどの業界紙に掲載できます。

今は「なぜ、カプセルを入れるのか」と、よく質問を受けますが、中身を新鮮に保つということに加えてのプラスアルファの説明が、きちんとできるようになりますね。

 

S:現場から出てきた発想を学問的に検討することは、いろいろな可能性を秘めていると思います。

 

O:今後もよろしくお願いします。