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美についての省察

業界ノウハウ

GMP推進部 製造管理のTです。
紅葉も散り始め、秋も深まってまいりました。
読書の秋、芸術の秋といいますが、最近は読書したり、美術館に行ったりする機会もめっきり減り
ました。その反省も込めて、今日は少しだけ哲学的な話をしたいと思います。

化粧品に携わる人間として、「美」という問題は避けて通れないと思いますが、では美、あるいは
美しいとは一体どういう状態のことなんでしょうか?
言い方を変えると、どのようにして我々は美しいものを美しいと認識できるのでしょうか。
古代ギリシャの哲学者プラトンは、我々が前世で既に普遍的かつ本質的な美(イデア)というもの
を経験しており、生まれてからそれを思い出すからだと説明しました。
有名なプラトンの想起説、イデア論ですね。 (難しいイメージのある哲学書ですが、プラトンの
ものは割と読みやすいので、哲学に興味のある方には、 個人的におすすめです。)
何となく納得しそうになるのですが、平安時代と現代では美人の定義が違うように、美しいと
されるものは、時代や環境、民族によって少しづつ異なったりしますよね。

要は、美というもは絶対的なものではなくて、 非常に主観的、相対的な観念であると言えると思い
ます。ただ、壮大な景色や過去の建造物など、時間や地理を超越して、人類共通で美しいと認識
するものがあるのもまた事実だろうと思います。 こうなってくると話はややこしくなってくるの
ですが、少なくとも美というものが視覚という感覚を通しての外的要因のみで、共有されうるもの
ではないと言うことは言えると思います。つまりは、見た目という外的要因だけではなくて、
何か内的な動機付けがあってはじめて、対象を美しく感じたり、感動したりするのだと。
恋愛はじめの頃と喧嘩して別れた後では彼氏、彼女の見え方って全然違ったり、その時の気分に
よって、同じ景色を見ても感じ方が変わったりする経験は、皆さんあるのではないでしょうか。

私たちの会社は、「コスメテインメント」という理念を掲げています。
これは、化粧品ですからもちろん外見も美しくなっていただきたいのですが、それだけではなくて
お客様が使用する際に、驚きや喜び、感動を感じていただき、内的にも気分が高揚いただけるよう
な化粧品でありたいという願いを込めています。
心がウキウキして出かけたくなるような、そんなハッピーな化粧品であれば言うことないですよね。

私自身も内面から磨くために、まずは久しぶりに本屋でも行ってみようかと思います。

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